貯筋のおかげ

70歳代前半の男性は妻と2人暮らし。本人はアルツハイマー型認知症とパーキンソン病を併発しています。若い頃、走るのが大好きで、仕事をリタイヤしたあとも走り続け、病気の診断があった後も、地域のランニングクラブに参加して走り続けていました。

少しずつ認知機能低下がありましたが、身体機能は急激な落ち込みはなく、ある程度、維持されたまま経過していました。屋内での徘徊動作はありますが、そのこともあってか、脚力は衰えにくくなっていました。

おそらく、本人は若い頃、本当に動くことが好きで、それを止めずに年を重ねてからも続けてきたことが大きかったのだと思います。

フレイルという言葉がだいぶ広まりましたが、この言葉は、英語のフレイルティからきていて、「虚弱」を意味します。高齢者になると、筋力が低下し、栄養が低下し、認知機能も低下するという負のスパイラルに陥りやすくなっていきます。

そうならないためにも、栄養をしっかりとって、運動をしていくことは大切なことです。

本人は、その後、パーキンソン病の進行により姿勢反射障がいが出て、立つことや座ることがだいぶ難しくなってきました。しかし、もし、筋力がなければ、もっと早い段階で身体機能が落ち、歩くことが厳しくなっていったに違いありません。

日々、貯筋を忘れずに過ごしていきたいものです。